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UI/UXデザインを外注するメリット

UI/UXデザインの外注は、自社にない専門的な知見やリソースを活用できる強力な手段です。

しかし、そのメリットを活かし、期待通りの成果を出すためには、外注先の選び方が非常に重要になります。

ここでは、後悔しないための外注先の選び方のポイントを解説します。

外注するメリット

専門的な知見と経験を活用できる

外注先のUI/UXデザイナーは、さまざまな業界やプロジェクトでの実績があるため、専門的な知見と豊富な経験を持っています。これにより、最新のデザイントレンドや技術を取り入れた、高品質なデザインを期待できます。

また、ユーザー調査やユーザビリティテストといった専門的なプロセスを通じて、ユーザーにとって本当に価値のあるサービスを構築できます。

コストを抑えられる

自社でUI/UXデザイナーを雇用する場合、給与や福利厚生、教育費用など、多くのコストが発生します。

一方で、外注であれば必要な期間だけ専門家の力を借りられるため、人件費などの固定費を大幅に削減できます。特に、プロジェクト単位でデザインが必要な場合や、社内に専門人材がいない場合は、外注する方がコストパフォーマンスが高くなることが多いです。

客観的な視点を取り入れられる

社内でデザインを進めると、どうしても既存のサービスや自社の考え方に縛られがちです。しかし、外部のデザイナーは、ユーザー視点に基づいた客観的な視点でプロジェクトに臨みます。

これにより、社内では気づきにくい課題や、新しい視点からのアイデアが生まれやすくなり、製品やサービスの改善、ひいてはイノベーション創出につながります。

コア業務に集中できる

UI/UXデザインは、専門性が高く、多くの時間と労力を要する業務です。デザイン業務を外注することで、自社のチームは企画や開発、マーケティングといったコア業務に集中できます。これにより、事業全体の生産性が向上し、より効率的にビジネスを成長させられます。

外注する際の注意点

UI/UXデザインの外注には、専門的な知見の活用、コスト削減、客観的な視点の獲得、コア業務への集中といったメリットがありますが、その成功のためにはいくつかの注意点を押さえることが不可欠です。

具体的には、外注の目的とゴールを明確にし、コミュニケーション体制をしっかりと構築すること、自社のニーズに合った外注先を選定すること、そして契約内容を詳細に確認することが重要となります。

外注する前に社内で確認しておくこと

プロジェクトの目的とゴール

外注を依頼する前に、「Webサイトのコンバージョン率を10%上げる」や「アプリのユーザー定着率を改善する」といった具体的な目標を設定しましょう。同時に、その目標を達成するために必要なKPI(重要業績評価指標)を明確にし、ターゲットとなるユーザー像を社内で詳細に定義しておくことが不可欠です。

プロジェクトの予算とスケジュール

「このプロジェクトにかけられる予算は〇〇円まで」と上限を明確に定め、いつまでにデザインを完成させるかの具体的なスケジュールを立てます。また、外注先との窓口となる担当者を誰にするか、レビューやフィードバックにかかる時間をどれくらい確保できるかといった、社内のリソースも事前に確認しておきましょう。

外注先の選定基準

自社の業界や依頼したいデザインと似た実績を持つ企業を重視するのか、あるいは新しい視点や特定の技術(例:React、デザインシステム構築)に対応できる業者を探すのか、といった選定基準を明確にしておきましょう。これにより、外注先とのミスマッチを防ぎ、スムーズな選定が可能になります。

会社を選ぶ際に確認すべきポイント

実績と得意分野

外注先のポートフォリオやウェブサイトを確認し、自社の業界や依頼したいプロジェクトと似た実績があるかをチェックしましょう。金融系に強い、ECサイトの実績が豊富、BtoBサービスに特化しているなど、会社によって得意分野は異なります。

また、デザインの見た目だけでなく、そのデザインが「どのような課題を解決し、どのような成果を生み出したか」といった背景まで確認することで、その会社の提案力や本質的な実力を見極めることができます。

コミュニケーションと提案力

外注先とは、プロジェクトの期間中、密なコミュニケーションが不可欠です。単に要望通りに作業するだけでなく、ユーザー視点やビジネスの観点から積極的に提案してくれるかどうかが重要です。初回商談の段階で、こちらの課題に対してどれだけ深く理解し、具体的な解決策を提示してくれるかを見極めましょう。

また、担当者が専門用語を避け、分かりやすく説明してくれるかどうかも、円滑なプロジェクト進行において大切なポイントです。

対応可能な業務範囲

外注先がデザインだけでなく、ユーザーリサーチ、UX設計、開発、運用サポートまで一貫して対応できるかを確認することも重要です。社内に専門人材がいない場合や、複数のベンダーとやりとりする手間を省きたい場合は、対応範囲が広い会社を選ぶとスムーズです。どの範囲までを外注したいのか、事前に社内で明確にしておきましょう。

費用とスケジュールの整合性

提示された見積もりの内訳を詳細に確認し、どこまでが料金に含まれているのか(例:修正回数、納品後のサポート範囲)を明確にしましょう。

また、希望するスケジュールでプロジェクトを遂行できるか、現実的な計画を立ててもらえるかどうかも確認が必要です。安さだけで判断するのではなく、提供されるサービスの質と費用のバランスを見極めることが成功の鍵となります。

まとめ

UI/UXデザインの外注を成功させるためには、目的の明確化、社内での準備、適切な外注先選びが不可欠です。

外注先を選ぶ際は、単に費用やデザインの好みだけでなく、実績、コミュニケーション能力、提案力、対応範囲などを総合的に判断することが重要です。

これらのポイントをしっかりと押さえることで、外注はあなたのビジネスを次のレベルへと押し上げる強力な手段となるでしょう。

3-SERECTIONS
依頼目的から選ぶ
おすすめのUIUXデザイン会社3選

UIUXデザイン会社といっても、それぞれ得意とすることに違いがあります。
まずはUIUXデザイン会社に依頼して何をしてもらいたいのかを考えた上で、企業を選定すると良いでしょう。
ここではUI/UXデザイン会社に依頼する目的別に、それぞれおすすめの会社を紹介します。

システムやアプリの
「使いづらい」を改善したい
Proximo
引用元:Proximo公式HP
(https://www.proximo.co.jp/)
常にユーザー目線に立ち
使いづらいを明確に言語化
実際に既存システムを利用するなど常にユーザー目線に立つことと、徹底したヒアリングを通じて業界特有の「分かりにくさ」「使いづらさ」を言語化。アプリ開発においてはストアのレビューで4.7の高評価を得た実績もあります。
Proximoに依頼した企業例
東京ガス、野村證券、JR東日本など
企業理念やロゴデザインを
刷新したい
グッドパッチ
引用元:グッドパッチ公式HP
(https://goodpatch.com/)
巻き込み型プロセスで
企業の「らしさ」を抽出
社員をプロジェクトに巻き込むプロセスを採用し、企業の「らしさ」を的確に引き出すことを得意とする企業。ユーザー体験をブランド体験へと結びつけ、ブランドが企業全体に自然に浸透する仕組みを構築することに評価を得ています。
グッドパッチに依頼した企業例
Muture、レイヤード、エブリーなど
デザインや実装など
スポットで依頼をしたい
crage
引用元:crage公式HP
(https://crage.co.jp/service/uiux-design/)
イレギュラー相談にも対応し
短期でも品質を落とさない
課題診断やUIデザインなど、スポットでのイレギュラーな相談にも柔軟に対応。既存の素材を活かすことを得意としているため、スポット依頼のような短期間の案件であっても、品質を落とさず実用的な成果の提供が可能です。
crageに依頼した企業例
NEWOLD CAPITAL、ヨコウンなど