DXに適応するための事業を3社の力で実現
富士通、三越伊勢丹とUIUXデザイン会社であるARCHECO(アルチェコ)の3社がタッグを組み、DXの変化に適応する事業共創に取り組んだプロジェクト事例。各社の強みを活かし、アパレルシェアリングサービスを事業戦略フェーズから立ち上げまで実行しました。
★時代のニーズに沿った新しいサービスを創出したい
★自社のリソース不足を補ってもらいたい
★よりユーザーに沿ったサービスを提供したい
アパレル等の小売業に向けた「FUJITSU Retail Solution Dassen boutique」は、オンラインと実店舗を融合させたシェアリングアプリ。
服や雑貨といった商品を貸し出すサブスクリプション型サービスや、チャットによる販売員とのコーディネート相談といった顧客向けサービスのほか、商品の個品管理・在庫管理を提供する小売業向けシステムで構成されています。
デジタルトランスフォーメーション(DX)という課題に取り組んでいるアパレル企業の多くは、オフライン(店頭)での接客経験をオンラインでどう活かすかを模索しています。
そういった変化に対応するため、三越伊勢丹・富士通・ARCHECO(アルチェコ)の3社がタッグを組み、アパレルシェアリングサービスの共創に取り組みました。
事業戦略については、アパレル事業自体を立ち上げるのではなく、アパレル企業に対する影響力を持つ百貨店を中心にビジネスを開発。
サービスについては、「物を所有するよりもレンタルしたほうが良い」というユーザーの意思決定の必然性をリサーチし、その機会が自然なコンテクストで提供されるサービスを企画しました。
デザインの要件定義については、モックアップを作成して三越伊勢丹・富士通・ARCHECOの3社でロールプレイングが実施されました。
接客における観点をはじめ、実装・デザイン・ビジネスの観点など、さまざまな角度から改善案を抽出。具体的な仕様へと落とし込んでいます。
UIデザインに関しては、ブランドイメージをそのまま製品版に搭載。また、効率よく在庫をレンタルさせる方法を定義し、予約システムに100分岐以上のロジックを搭載。オートで在庫管理を行える仕組みを構築しています。
さらに、富士通における品質基準と開発スピードのギャップを埋める目的で意識合わせを実施し、アジャイル開発(短いサイクルで開発とリリースを繰り返していく方法)とウォーターフォール開発(上流工程から下流工程へ順番に開発を進める手法)を併用した開発プロセスを構築しました。
エンジニア経験・ブランディング経験など、さまざまな経験を持つデザイナーが在籍するARCHECO(アルチェコ)。すべてのメンバーがUIデザイナーとして動けるのが強みとなっており、戦略策定・サービス設計・Webデザインの開発・実装まで幅広く対応しています。ニーズに合わせて選べる4つのプラン「レベニューシェア・ジョイントベンチャープラン」「新規事業総合支援プラン」「企画の実現プラン」「人材支援プラン」を用意しているのも特徴です。